Recruiting Information

人材育成

 当社では、各種の教育研修を通じて従業員のキャリア形成や能力開発を支援しています。OJTにおける人材育成をはじめ、新入社員研修、海外研修、階層別研修等の社員教育制度の充実を積極的に推進しています。また、職種や担当業務に応じ下記以外にも当社の事業特性上、身につけるべき知識については、従業員のステージに応じて様々な研修を実施しています。

新入社員研修

 当社では入社後、人材育成の一つとして人事部による新入社員研修や面談などを実施しています。これらは社会人の基本を始め、将来の上組を担う人材の一人としての意識を高めてもらう事を目的としています。また物流の最前線である現場での研修では、輸出貨物をコンテナに詰めるバンニング作業や、反対に輸入貨物をコンテナから出すデバンニング作業などの荷役(貨物を積み下ろしすること)を始め、検品や流通加工などの仕事を経験して頂きます。上組の強みである「現場力」を体感し、将来的に幅広く活躍してもらう事を新入社員に期待しています。

物流の現場を知ることは
全ての業務の基礎

 現場研修は、国際物流の玄関口である港の倉庫で行われます。私の仕事は、岸壁に着いた貨物船から倉庫を経て出庫までの一連の物流に付随する作業を行う事です。例えば、港に到着した貨物船から降ろされたコンテナはトレーラーなどで倉庫に運ばれてくるので、そのコンテナに入っている貨物を取り出していきます。研修を通して、輸出入貨物の流れや、現場の雰囲気や環境、設備や人々などを肌で感じる事ができましたし、知識として知っていただけの業務一つひとつについて理解を深めることができました。さらに業務を円滑に進めるには現場でのコミュニケーションがとても重要であることも学びました。こうした体験は、将来どの部署に配属されても上組の一員として必ず役に立つと感じました。
 また共に研修期間を過ごした同期やお世話になった先輩社員との繋がりは、今の自分の支えになっています。

K.M

2019.4
本店 人事部付
2020.4
本店 総務部 管理課

通関士研修

 通関とは、モノを輸出入する上で必要不可欠な手続きの一つですが、その手続きの代理業務を行う上で必要とされるのが通関士です。通関士は貿易に関する唯一の国家資格で、税関に対して輸出入の申告や各種手続きを行うことが主な仕事です。当社は、AEO制度に基づいた「認定通関業者」に認定されており、また全国37の事業所において通関業務が行われています。通関士は非常に重要なポジションであり、当社の事業の根幹を支える存在です。
 通関士試験では通関業務に関する法的、実務的知識を問われ、その合格率は約10%という難関試験となっていますが、当社では、若手のキャリア形成の幅を広げることを目的として、講師を招いての講習や模擬試験などを社内で行うことで資格取得を支援しています。

  • AEO(Authorized Economic Operator)制度:貨物のセキュリティ管理と法令遵守の体制が整備された事業者に対し、税関が承認・認定し、税関手続の緩和・簡素化策を提供する制度。

会社や先輩のサポートで
難関試験に合格

 通関士講座は、主に通関実務に特化した講座でした。通関士試験の課題である複雑な加算要素、関税、消費税の計算に多くの問題演習を重ねることで、正答率を上げることができました。関税法に関しては、社内講師の講義が分かりやすく、講義のペース、内容ともに良いものだったと思います。また、私が今年合格できた大きな要因は、共に勉強した同期の存在だと思っています。情報の共有や合格したいというモチベーションを維持することは、今回の通関士研修ならではのものであると感じています。
 通関士を取得することで、これまでファジーなイメージだったモノの流れが、クリアなものになりました。倉庫、通関業者、税関、船会社等のさまざまな役割が理解でき、モノがこれからどうなるのか、どうしなければならないのかが分かるようになりました。今後は専門性を求められる業務に励み、その経験を大切にして任せられる業務の幅、量ともに増やしていきたいと考えています。

M.T

2022.4
国際物流事業本部 業務課 統括グループ

階層別研修

 階層別研修では、幹部社員を対象に管理者の役割やマネジメントについて、あるいは最新の法改正点などの必要不可欠な知識を習得し、組織運営は元より、様々な経営課題に対応し、事業の永続的発展に貢献できる人材の育成を目的としています。

海外研修

 海外研修では、渡航前に国内にて海外での勤務、業務並びに生活上の心得などの事前研修を受けた後、海外の現地法人等でOJTを中心に実地研修を受けます。
 この研修の目的は、近年の急速な国際化の進展に対応した知識・技術の習得に加え、現地関係者・現物・現場に触れることで知識・技術を体得することです。研修を以て自由な発想力の向上を図り、自ら考え、自ら学び、社会性や国際的感覚を養うことで、国際人として更に活躍することを期待します。

異文化での仕事に必要な
多くのことを学んだ

 バンコクにある現地法人タイロジスティクスサービスで6カ月間OJTを中心に実地研修を受けました。ミッションは国内支店や他の上組グループ現地法人と連携してタイの現地日系企業を中心に物流サービスを提供することです。具体的には顧客であるメーカーや商社を訪問し、物流提案や輸出入のスケジュールについて打ち合せを行ったり、ナショナルスタッフにトラックの手配や通関申告を依頼していました。法律やインフラ事情が変わる海外では、日本でイメージしていた輸送の手配が通用しない場合も多くあります。様々な現場に立ち会ったことで、あらゆることを事前に想定して物流を立案する重要さを学びました。
 また、配送先の工場で工作機械の荷卸しや据付作業に立ち会うことも多く、時には隣国のミャンマーへ出張することもあり刺激的で充実した毎日でした。研修と言っても一歩外に出れば、上組のタイロジスティクスサービス代表としての立場で取引先と折衝しなければなりません。そこに大きな責任とやりがいを感じていました。生活面でも初めての経験が多く、戸惑うこともありましたが、たくさんの人に支えてもらいました。帰国の日にたくさんのナショナルスタッフが空港に駆けつけてくれ「ありがとう!」「必ずまた会おう!」と見送ってくれたことは、人生で最も感動した出来事の一つです。

H.I

2006.6
名古屋支店 港運部
2018.6
海外研修 Thai Logistics Service Co.,Ltd.
2019.1
名古屋支店 輸出1部 輸出2課
2020.4
国際物流事業本部 京浜事業部 
営業第二部 プロジェクト輸送課